冬のスキーだけでなく夏の観光チケットも鬼高い料金、高い料金を払いゴンドラに乗りウィスラー山とブラッコム山をハイキングする価値はあるのでしょうか。
2021年夏の観光チケット料金は平日$78、週末$83 プラス税金です。 二日以上行く場合には夏バス($135プラス税金)を購入した方がお得になり、オンラインでの事前購入が必要です。
ブラッコム山の PEAK 2 PEAK 乗り場の景色
冬のスキーリゾートでいつも北米で一番に選ばれるウィスラーブラッコム(スキーと少しの歴史はこちらのページ)、夏はどうなのでしょうか。
以前から欧米では高原リゾートとして下界に位置するバレートレイル Valley Trail と近郊のグリーンレイク、ロストレイク、アルタレイク等の湖でのボート、自転車、ハイキング、散歩、ウィスラー、ビレッジでの避暑地滞在など観光客の人気を集めていました。
ゴルフ場もウィスラー、シャトーウィスラー、ジャックニクラウスの有名な3つのゴルフ場があります。
1997年にウィスラー山とブラッコム山が一つの経営になり、ウィスラーマウンテンバイクパーク開発をきっかけに、マウンテンバイク用トレイルやパークなどマウンテンバイクも世界一の規模と人気を誇るようになりました。
ゴンドラで山に登ると標高1850mからの景色、ウィスラーピークエキスプレスリフトに乗り2182mからの大パノラマ、2008年12月にオープンとなったピーク2ピーク、2018年7月1にオープンとなったピーク吊り橋(2020-21年コロナ禍閉鎖中)で更に人気が高くなりました。
ウィスラー山ブラッコム山ともゴンドラを降りた標高1850mから、それぞれ約10㎞ループのアルパイントレイルがあり、歩き始めから終わりまでゴツゴツの山々、氷河、湖、時期により高山植物を見ることができます。
ウィスラーの北、西、南側はガルバルディ地区(州立公園)に囲まれています。ガルバルディ地区には登山・ハイキングスポットが多々あり、駐車場からある程度歩き距離と標高を上げてから良い景色を見ることができます。
ところがウィスラー山ブラッコム山とも標高1850mまでゴンドラ移動でゴンドラ降り場が起点となり、すでに距離と標高を稼いでいるので、体力を温存したまま美味しいところどりができワールドクラスの景色を楽しめます。
ウィスラー山には大きいループのハイノートトレイルを中心にそれに付随した小さなトレイルがあり、ブラッコム山には大きいループのオーバーロードトレイルを中心にそれに付随した小さなトレイルがあります。
ウィスラー山の方がトレイルの種類や数が多く、更にピークには吊り橋 CLOUDRAKER SKYBRIDGE (2020-21閉鎖中)とウエストリッジ展望台 RAVEN’S EYE(ゴツゴツの山頂から張り出した三角形の展望台)があります。
一日で両山の大きなループをハイキング
都合の良い条件は、ピークエキスプレスが動いる日の金土日を狙います。(前提としてピーク2ピーク、ブラッコムゴンドラ、そしてウィスラーゴンドラも稼働中)一日で両山のトレイルをハイキングする場合、合計21-22kmの距離になりますが、累積標高差はそれほどありません。
ウィスラー山のピークエキスプレスは11:00からスタートとなり、ウィスラーゴンドラはブラッコムゴンドラよりも終了が1時間遅く18:00です。(2021年夏は金土日のみ)
コロナ禍運用で以前と違い少ないリフト運用となっているのでウィスラーブラッコムのウェブサイトを参照願います。
結論はブラッコムゴンドラ開始10:00に乗り、オーバーロードトレイル+レイクサイドループ+デッカーループをハイキング、そしてピーク2ピークでウィスラー山に移動しピークエキスプレスに乗り、ハイノート+フルートサミット+ハーモニーループをハイキングし、ウィスラーゴンドラで下山します。(2021年夏繫忙期の金土日)
ウィスラー山ブラッコム山ともゴンドラを使い、すでに距離と標高を稼ぎ1850mを起点としてのハイキングなので累積標高差はそれぞれ450m前後です。
コロナ禍状況
2020年3月16日からスキーシーズン最中にコロナ禍で閉鎖となり、2020年夏の限定的オープン、2020年11月26日コロナ禍対策をしながらスキーシーズンオープンとなりましたが、2021年3月29日コロナ禍で再び閉鎖となりスキーシーズン終了となりました。
2021年5月31日から夏シーズンのコロナ禍対策オープンとなり、ピーク吊り橋は閉鎖中のままです。
2021年夏ウィスラービレッジにはフェイスマスクをつけないで歩く人々で賑わいを見せ、以前のように戻った感じが漂います。
ブラッコム山 Overload Trail オバーロードトレイル
レイクサイドループとデッカーループを加えた時計回りループ約10㎞です。
オーバーロード氷河、チェカマス氷河そしてデッカーターンのクライマックスの景色
オーバーロードトレイルとレイクサイドループとデッカーループの地図と標高データ
ループは時計回りが良いと思いますし、ウィスラーブラッコム発行の地図も時計回りになっています。
- 難易度: 中級(黒線のデッカーループのみ上級)
- 距離: 10 km
- 累積標高差: 477 m(黒線のデッカーループを含む)
- 時間: 3-5 時間
- 地域: ブラッコム山
ビレッジセンターから駐車場 Lot1 と Lot2 の間のフィッシモンズトレイル、橋、アンダーパスでブラッコムベースがあるアッパービレッジ Upper Village に到着します。
コロナ禍以前の夏ブラッコムベースはアドベンチャーゾーンとしてお子様のアスレチック遊園地として大変賑わいを見せていました。
ブラッコムベースからゴンドラに乗りランデブー Rendezvous (カフェテリア、お手洗い)に到着し、すぐ横の広場が撮影ポイントの一つになり、氷河、山々、グリーンレイクが見えすでにワールドクラスの景色です。
上に歩きだすとピーク2ピークを右に見ながら、すぐにアルパインハイキングトレイルの鳥居のようなゲートの下を通り出発です。左後方にはセブンスヘブン裏側の崖、スーダンクーリエ等のダルブルブラックダイアモンドコースも見えます。崖にしか見えませんが、冬はスキーのコースです。
後ろにセブンスヘブン裏側の崖が見えアルパインハイキングトレイルの門
最初はアルパインループ(上記ルート地図の緑色の小さなループ)という名で小さなループになっていて、時間や体力のない観光客のためにも短めの簡単なトレイルが用意されています。30分もあればアルパインループのみは完結します。
アルパインループの下側を歩き(帰りは上側を通る)フィッツ展望台に寄りますが、その途中にも時期が合えば高山植物植物に出会えます。この短いループで撮った写真です。
フィッツ展望台少し手前の高山植物
この写真に見えるのは、かのこ草、ルピナス、マウンテンアニカ、それとアルパインアスターもあります。時期が合えばこのような高山植物がオーバーロードトレイルにまだまだ続きますが、年により1か月近く前後することはしばしばです。
フィッツ展望台は、アルパインループのみ歩く場合には寄った方が良いですが、オーバーロードトレイル全体をハイキング場合にはしばらく見える景色です。
フィッツ展望台近くからしばらく続く景色
フィッツ展望台が終わるとすぐにオーバーロードトレイル本線になり高山植物がブラッコムレイクがあるレイクサイドループまで続きます。
レイクサイドループに行く途中にマーモットトレイル Marmot Trail があります。このトレイルはセブンスヘブンリフトの上側に行くトレイルで、トレイルが終了したところからスキー場のコースを歩きながらリフト頂上まで行くことができます。時間があったら程度でよいと思います。
また、コロナ禍以前はツリーライントレイル Tree Line Trail がマーモットトレイルからすぐの所にありました。マーモットトレイルとは逆方向のセブンスヘブンリフトの下側に行くことができ、時期によってはリフト下から無料のシャトルバスでピーク2ピーク乗り場の近くまで戻ることができました。さらに時期によってはセブンイレブンエキスプレスも動いていました。トレイルは通常の森の中のトレイルです。
レイクサイドループとオバーロード分岐点から上のレイクサイドループをブラッコムレイク目指して歩きます。正面にブラッコムピーク Blackcomb Peak 2436m が見え、ブラッコムの名前の由来通り黒色のくしの感じがします??
この山のふもとに池程度の大きさブラッコムレイクがあります。
ブラッコムピーク Blackcomb Peak 2436m
ブラッコムピークはセブンスヘブンエキスプレスを降りた所にあるホスマンハット 2284m よりも152m高く、上のゴツゴツはスキー場としては閉鎖区域ですが、その下側はリフトを降りてからトラバースして滑ることが可能でレイクサイドボールといいます。
ブラッコムレイクからやや下り真正面にウィスラー山とブラックタスクが見え、この後もいたるところで見ることができます。ブラックタスクもハイキング可能で、詳細はこちらのページを参照ください。
ウィスラー山とブラックタスク
オーバーロードトレイルに合流し、デッカーループ方向に行きます。デッカーループ分岐点に到着したら時計回りで登ります。このデッカーループのみが上級トレイルの表示になっていますが、登り勾配が少しある程度で他地区のバックカントリートレイルと比べ難しくはありません。
ブラッコムピークをまじかに見ながら登ります。
デッカーループ登りからブラッコムピークの景色
ウィスラー山とブラックタスクもはっきりと見ることができます。また、オーバーロード氷河とチェカマス氷河もはっきりと見ることができます。
左オーバーロード氷河、右チェカマス氷河の景色
デッカーループ頂上で少し休憩後、二つの氷河を見ながら歩きます。下りの岩場を注意しながら歩き続けるといよいよ折り返しポイントのデッカーターン Decker Tarn が見えます。
デッカーターンとオーバーロード氷河の景色
デッカーターンに下り、オバーロードを戻ります。デッカーターンに来る途中の岩場やこの近辺の岩場でマーモットを見えることがあります。朝一で曇りの時が多く見えました。
朝一で曇りの日のマーモット
デッカーターンですでに5.5㎞なので、復路は4.5㎞でそれほど起伏もなくゆっくりと戻ることができます。
ピーク2ピーク Peak 2 Peak でウィスラー山に移動です。
ウィスラー山 High Note Trail ハイノートトレイル
フルートサミットとハーモニーレイクループを加えた約11㎞を歩きます。
ループは反時計回りが良いのではないでしょうか。2019年までのウィスラーブラッコム発行の紙地図も反時計回りになっていましたし、両方試した結果そう思います。
ピークエキスプレスが動いている場合(2021年は7月2日から9月6日までの金土日のみ)は、それを使い高い所から低い所への移動となり、景色もこちらの方が良いと思います。
平日ピークエキスプレスが動いていない場合でも、ピカストラバースからマシュートラバース(冬はスキーコースで整備車両も通ることができる幅がある砂利道。5、6月はスノーウォール)でウィスラーピークに行くことができ、そこからハイノートに入れます。
- 難易度: 上級
- 距離: 11 km(フルートサミットとハーモニーレイクループを含む)
- 累積標高差: 448 m(反時計回り)、786 m(時計回り)
- 時間: 3-5 時間
- 地域: ウィスラー山
ハイノートトレイル、フルートサミットとハーモニーレイクループの地図と標高データ
ラウンドハウスからピークエキスプレスまで下りのトレイルで10分弱で到着します。ピークエキスプレスでゴツゴツの斜面を見ながら上に登りますが、上に2018年に開通したピーク吊り橋 (Cloudraker Skybridge)が見えます。2020年からコロナ禍閉鎖中のためワイヤーだけが見えます。下記写真はコロナ禍以前オープン中の2019年です。
ピークエキスプレスから吊り橋と展望台
ピークに到着したら吊り橋 Cloudraker Skybridge から崖から張り出した三角形の展望 Raven's Eye を歩きます。コロナ禍閉鎖中は足元と横のパネルを外しワイヤーだけが見えている状態になっています。冬も同様に雪の重さを避けるためにワイヤーだけの状態です。
2019年朝一番の人がまだいない吊り橋(2020年からコロナ禍閉鎖中)
吊り橋を渡ると足元も見え2182mと標高が高いため風もありなかなかスリルがありますが、景色はワールドクラスです。
吊り橋と展望台からの景色
吊り橋からそのまま崖から張り出した三角形の展望 Raven's Eye を歩きます。ここも横と足元が見えるのでスリルがあります。
朝一番の展望台 Raven's Eye 2021年オープン中
このつり橋と展望台だけでも周りの山々といいワールドクラスの感じがします。コロナ禍以前は観光客で賑わいを見せていました。
コロナ禍で吊り橋が閉鎖中となっていますので、山頂に吊り橋を見上げるようなトレイルがあり、そこからオープンとなっている Raven's Eye に行くことができます。
Raven's Eye からすぐの所にハイノート4時間 High Note とハーフノート2.5時間 Half Note (途中まで同じトレイル)の表示がありどちらも上級トレイルマーク(黒色のひし形)になっています。
歩き出す時間とゴンドラ終了時間を確かめてから動きます。ハイノート(フルートサミットを含まない)4時間となっていますが、体力ある方や普段から登山・ハイキング慣れている方は3時間あれば余裕です。トレイルランナーもいるぐらいです。
山頂からしばらくは遠くに氷河をいただいた山々を見ながら、森林限界を超えたゴツゴツの岩をブラックタスクを見ながら歩きます。
岩場とブラックタスク Black Tusk の景色
緑が見え始めトレイルが斜めに傾いているところに出ると、そこが南側斜面で時期によっては高山植物が多く見える所です。しばらくこの斜めに傾いた緑多い斜面を歩き、高山植物だけでなく景色も続きます。
斜めに傾いたトレイルと高山植物(ルピナス、かのこ草、アネモネ等)
しばらくこの緑の中を歩くと眼下にチェカマスレイクやチェカマス氷河など氷河をいただいた山々の景色も続きます。
チェカマスレイクとチェカマス氷河の景色
途中でハーフノートとハイノートの分岐点表示があり、そのまま南側斜面のハイノートを歩き続けます。
今までと同様の景色と緑が続きますが、トレイルが先ほどよりも難易度の高い所があり、狭く急斜面でロープが架かっていたり、また足場を鉄板でサポートした所が一部あります。
ロープをかけている急斜面のトレイル
急斜面でロープが架けられてる箇所や足場を鉄板でサポートしている所を過ぎると今までと同じような緑と斜めに傾いた斜面になります。途中でかわいい動物にも会いました。
岩の上に3匹のマーモット
南斜面を歩くのが終わり近くになると正面に今までより緑が少ない山が見え、ハイノート High Note とミュージカルバンプス Musical Bumps の分岐点表示が見えます。
フルートサミットに行く場合には、ミュージカルバンプス Musical Bumps 方向に行きます。分岐点表示から往復 1.5km 標高差 120m の登りで、体力があり慣れている方は片道30分でサミットに到着できます。
フルートサミット Flute Summit 2012m の表示
フルートサミットの近くはガリバルディ州立公園と接しているので、こちら側がガルバルディ地区になっていますという表示があります。また、トレイルはガルバルディ地区を越えまだまだ続きますが、今回はここでハイノートとミュージカルバンプスの分岐点表示に戻ります。
分岐点表示からフルートサミット側ではなく、左側の崖方向に鳥居の様な建造物が見えます。冬スキーシーズンにシンフォニーリフトから滑り降り、そこでスキーを外してかつぎ登りフルートサミットと同方向の崖側を登ります。その崖のすり鉢状態の斜面がフルートボールで新雪が楽しめます。
分岐点表示からハイノート方面に歩きます。フルートサミットに登るまでは南側斜面のスキー場外側をあるきましたが、ここからスキー場のコース内を歩きます。スキー場のオープンのコースではなくハイキング用に整備されたトレイルを歩きます。2回リフトの下を歩きますが、どちらともリフトの下に小さな池ぐらいの湖が二つあります。
最初にシンフォニーエキスプレスの下を通りすぐそこにあるシンフォニーレイクという名で、大小の2つの池があります。
シンフォニーリフトの下あるシンフォニーレイクの景色
シンフォニーレイク周りにも高山植物があり、トレイルは大小二つの湖の間を通り前方の山を斜めに登ります。それほどの勾配ではないのですが毎回ここの登りが気分的に疲れます。
山を登り降りると次にハーモニーリフトとハーモニーレイクが見えます。ハーモニーメドウズとハーモニーレイクの分かれ道があります。ハーモニーメドウズは湖によらずに山を登り湖を上から眺める景色があります。今回はハーモニーレイクに寄り湖沿いを歩きます。
ハーモニーレイクのボードウォークと高山植物
このボードウォークの右にも小さな湖があり、ハーモニーレイクループ20分と表示されていますが、10分もあれば小さな湖をぐるっと一周して戻ることができます。高山植物の咲いている時期に合えばさらに良いです。一周して戻ったら今度はハーモニーレイクループの下に表示してあるラウンドハウス Return to Roundhouse Lodge 方向に行きます。
ラウンドハウスに戻る途中にハーモニーレイクよりも大きめのフェンスに囲まれた湖が見えます。雪解け水をため次の冬シーズンに人工雪を作るための水として使われます。また、大きなビニールシートで水をためているので回りが滑り、水に落ちても登ることができないため電気フェンスにして動物の侵入を防いでいます。
人工降雪機用ため水
ラウンドハウスでお手洗いや水の補給をし、ゴンドラでビレッジに降ります。コロナ禍以前はゴンドラの前にオリンピック表彰台があり写真とポイントの一つでした。現在コロナ禍で撤去されています。カナダの国旗があるのでウィスラーピークをバックに写真を撮ります。
カナダ国旗とウィスラーピーク
ゴンドラでウィスラービレッジに戻ります。体力があればある程度の速さもあるので1日でウィスラー山ブラッコム山の大きなループをハイキングし21-22kmです。コロナ禍でゴンドラやリフトの運用本数が減っているので、上記のように曜日と天気が合致すると良いですねぇ。





